2015年御翼9月号その3

心配性を克服する七カ条

  

 この世では重要ではないと思われがちなキリストこそ、素晴らしい人生の基盤である。なぜであろうか。クリスチャンの企業家、ハーマン・ケイン氏は、「幸せの条件は、『何かすることがあること、誰か愛する存在がいること、そして、望むべきものがあること』の三つだ」と言う。しかし自己中心的であれば、これらの目標は必ず行き詰まる。クリスチャンならば、神と人を愛し、その愛を具体化したいという希望があり、それを実現するために、各自が何かをすることになる。そして、神と人のために生きるならば、人生での心配は以下のように取り除かれる。

心配性を克服する七カ条
  1. 「心配性は非常に悪い心の習慣だ。私は神の助けによって、どんな習慣も変えることができる」と自分に言って聞かせなさい。
  2. 「私は、この日、私の生命、私の愛する者、私の仕事を主の御手にゆだねます。主の御手にはどんな危害も及びません。あるのは善のみです。何が起ころうとも、どのようになろうとも、私が主の御手の中にあるなら、それは神の意思であり、それは善です」と祈りなさい。(「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」ローマ8・28)
  3. これまでネガティブに話していた事柄について、今後は積極的に語りなさい。「今日は嫌な日になりそうだ」と言う代わりに、「今日は良い日になるだろう」と断言しなさい。「私はそれができない」と言う代わりに、「神の助けによって私はそれをしよう」と断言しなさい。
  4. あなたが心配性である一つの理由は、心が憂いや敗北感、陰鬱な思いに文字どおり染まっているためだ。これに対抗するには、信仰、希望、幸福、栄光、輝きについて語っている聖書の言葉にしるしをつけなさい。その一つ一つを記憶しなさい。そして、これらの思いが潜在意識に染みわたるまで繰り返し声に出しなさい。そうすれば潜在意識は、あなたの与えたもの、つまり不安ではなく楽観をあなたに返すだろう。
  5. 希望に満ちた人々との交友を求めなさい。積極的で信じる思いにあふれた、創造的な雰囲気を持った友人で、あなたのまわりを囲みなさい。
  6. あなたは、ほかの人を助け、彼らを心配性から解放させることができると知りなさい。そうすることによって、あなたは自分の中に、それにまさるより大いなる力を得ることができる。
  7. 日々の生活において、イエス・キリストが同伴者となって生きていると信じなさい。イエスが実際に寄り添って歩まれるとしたら、あなたは気がもめたり心配したりするだろうか。「イエスが私と共におられる」と自分に言って聞かせなさい。(「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」マタイ28・20)
ノーマン・V・ピール『積極的考え方の力』(ダイヤモンド社)より
カーター氏「脳に転移」自ら会見  朝日新聞(夕刊)二〇一五年八月二一日  米国のカーター元大統領(90)は20日、ジョージア州で会見し、今月3日に手術した肝臓のがんが脳に転移し、脳に小さな腫瘍が見つかったと発表した。放射線治療を始めるなど、当面は治療に専念するという。ブレザーに赤いネクタイ、ジーンズ姿で会見場に現れたカーター氏は自ら症状などを説明。「何が起きようとも準備ができており、新たな冒険を楽しみにしている」などと時折ジョークを交えながら、終始穏やかな表情で話した。カーター氏は一九七七年から四年間大統領を務めた。  善きクリスチャンであるジミー・カーター元大統領は、死に対する備えができており、神の国に召される日を冒険とらえて、楽しみにしているのだ。これがキリストに贖われて永遠の命が与えられた生涯である。

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